近年すぐれた薬が次々と開発され、その効果は目を見張るばかりです。かつてよりも改善するケースが増えました。長らく悩まされていた症状がたちどころに消え、感激するのは患者さんばかりではありません。以前にもまして躍動的となった患者さんに、時として「問題が薬に置き換わっただけ?」と不安を抱くご家族もいる程です。
一方、「本当の改善」はまだだ、と言わんばかりに症状が持続する方々がおられるのも事実です。一旦症状軽快後に気づきが始まり、さまよいを通して手ごたえをつかんで行かれる場合もまれではありません。
試行錯誤の道程が単なる「病気」を超えて発展の機会になり得ることも念頭に、個々の方の全体性に注目した治療を行っていきたいと考えています。
思春期〜成人の方が大部分です。(10代〜80代)
圧倒的多数を占めるのが、適応障害やうつ病、不安障害(いわゆる神経症)の方々などです。
躁うつ病や統合失調症、人格障害、認知症のなどの方々の受診もありますが、
発達障害の方々の受診も目立ちつつあります。
(小児の受診希望の方については小児専門医をお勧めしています。)
特定の専門外来は立てず、薬物療法やカウンセリングをケースに合わせて行っています。
治療というよりも相談の形で来院される方もおられます。